むー日記

一般大学生の気ままなブログ

作家の元でアルバイトを始めたけれどパワハラが酷くて3ヶ月で辞めた話 (2)【勤務】前編

初めに言っておくと、おそらくこの回が一番愚痴が多いので、そういうの嫌な人はブラウザバック推奨です。

それと勤務編なんですがかなり長くなりそうなんで前編後編で記事を分けることにしました。というわけで今回は前編です。どうぞ!

 

 ※前回の記事はこちら

 

【勤務】前編

高い倍率をくぐり抜け見事採用に漕ぎ着けた私、いざ勤務!

初日は研修ということで、一通り作業の手本を見た後に同じ作業をするという形で行われた。で、いざ私が手を動かすわけだが、とにかく雇い主が厳しい。作業の途中、机の上の道具が邪魔だったのでそれをちょっと別の場所にどかしただけで「今なぜその動作をしたのか?」と高圧的に理由を聞いてきた。

理由を説明すると、「無駄な動作は一切なくせ」という主旨のことを言われ、さらに長々と作業効率とか時給とかの冷たい話をされた。初日なのに。

この時点で雇い主がなんかヤバい人間だなというのは感じ取ったが、まぁ個人事業主なのでそこまでお金や時間に余裕がないだろうし、人を雇うのは初めてらしいから教育が下手でも仕方ないかーとなんとか耐えた。

しかしその後も高圧的で冷たい指摘は続く。作業部屋に自分と雇い主の2人きりという極限に閉鎖的な空間で、自分の間違いを淡々と指摘されるというのは、はっきり言って地獄であった。

私は極端にメンタルが弱いとかそういうわけではないと思うのだが、これにはかなりメンタルが削られた。ただでさえ「人の作品を作らせてもらっている」のと「それを作者に間近で見られている」という2大プレッシャーで押し潰されそうだったのに、高圧的な指摘に完全にとどめを刺され、その日の作業中は手が震えて止まらなかった

手が震えるせいで余計にミスが増える。そのミスをまた高圧的に指摘される。さらに手が震える。の悪循環で仕事にならない。

全国の上司諸君は、部下を萎縮させても何一つ良いことはないという事をいい加減学んで欲しい。と言ってもこの雇い主は大学を卒業してそのまま個人事業主になっている。要するに会社員の経験がないので部下を持つという経験自体初めてだろうからこんな事を言ったとしても仕方ないのだろうが。(アルバイトは結構していたらしいけど…)

 

しかしまぁ、この件に関しては、雇い主の教育が下手というだけで、パワハラというほどのことではないと思っている。何より、雇い主が普段からめちゃくちゃ高圧的で冷たいというわけではなく、むしろ基本的には優しい(というか積極的に会話するタイプの人ではないが、常に怒ってるとかそういうわけではない、まぁ普通の人)なので、自分がとっとと仕事を覚えてミスをなくせば済む話である。よって、この時は「できるだけ早く仕事を覚えてしっかり貢献しなくては…」と強く思っていた。

で、私はこの日に教わった作業を自宅でも復習することで早く覚えることができ、勤務開始から2ヶ月はこれといった問題もなく勤務できた。まぁ2ヶ月とはいっても勤務時間は2ヶ月合わせても40時間にも満たないので、全然働いていなかったのだが。

 

そして、勤務時の話からは少し逸れるが、社内連絡の時の話をしようと思う。

単刀直入にいう。雇い主は社内連絡で淫夢語録を使用するのだ。

淫夢語録とは「元ネタがホモビデオのネットスラング」だゾ。詳しく知りたい人は自分で調べて、どうぞ

元ネタが元ネタなので、はっきり言って人前で気軽に使うべきではない下品なスラングであると私は思っている。というか私は「草」‪レベルのスラングであっても、仕事の連絡に使うべきではないと思っているが。たとえ上司から部下に対してであっても。

それを雇い主は社内連絡で平気で使うのだ。著書やTwitterでも使っていたので「淫夢厨」なんだろうな、とは思っていたがまさか社内連絡で使われるとは思っていなかった。まぁそれによって直接的な害が生まれるわけではないのだが、正直言ってドン引きだし、人間性を疑った。

 

逸れついでにもう一つ、実は私以外にもう1人バイトがいた。

私より一週間くらい後に採用されたようで、私とは勤務内容が分担されていたらしい。私が制作メインで、もう1人が事務作業メイン。私より1ヶ月早く辞めてしまったし、それまでにシフトが被ることはなかったのでついに顔を合わせることはなく、性別すら知らないままでのお別れとなった。辞めた理由は急な引っ越しのためらしいが、本当かなぁ(笑)

 

ではそろそろ勤務の話に戻る。ちなみにこの時点では辞めたいなどとは1ミリも思っていなかったが、これから続く怒涛のパワハラを受け、辞めることを決意することとなるのだ。

 

ある日、先ほど紹介したもう1人のバイトさんが体調不良で欠勤となった。接客業とかではないので普段であれば特別困らないのだが、ちょうど次の日までに完了させなくてはならない作業があるらしく、急遽私が呼び出された。

その日は夕方まで大学での授業があったので、勤務開始も夕方になってしまった。もともと作業が分担されていたので、普段と違う作業をやることになったのだが、なんとか頑張りこなしていった。作業は夜まで続き、途中で「今日は何時までいられるか」と聞かれた。次の日も朝から大学があったし、私は一人暮らしなので日付を跨ぐのは流石に嫌だなと思い、遅くても23時半くらいには帰りたいと伝えた。

そしてその後、「これが終わったら報告して」とまた別の作業を任され、雇い主は別の部屋に別の作業をしに行った。そして私は11時半を少し超えたあたりでようやくその作業を終え、雇い主に報告した。するととんでもない言葉が飛び出してきた。

 

「遅すぎやろ。。。11時半に合わせたん?」

 

え??? え??????????????

私は、上司からの唐突な罵倒と時間稼ぎの疑いをかけられたショックで頭が真っ白になってしまった。

なんとか反論しようとしたが、まともに言葉が出ず「いや、、、そんなことは、、してない、、です、、けど」みたいな感じで超小声+つっかえつっかえになってしまった。

これがこの職場における、というか人生初めてのパワハラである。

その後もなんか、遅すぎや〜遅すぎや〜とグチグチ言われ、さっさとタイムカード押して帰れと投げ捨てられるように言われた。私は悲しみに暮れながらもトボトボとタイムカードを押しに行った。しかしそこで衝撃的な事実を目の当たりにしてしまう。

タイムカードを押す場所に行く途中に雇い主の部屋があるのだが、雇い主はいつも戸を閉めて作業するし、出入りする時もやたらしっかり戸を閉める。当然私が入ったことはないし外や隙間から中が見えたということもない。まぁ自分の部屋が見られたいという気持ちは別に自然だろうと特に気にかけたことはなかったが、その日は偶然扉が全開になっていた。

私だってそれなりにマナーというか、モラルがあるので、見ようと思って見たりはしなかったが(気持ち的にそんな余裕はなかったし) 少し視界に入ってしまった。そこには、全裸の二次元女の子キャラのタペストリーが数枚飾られていたのだ。

別に性欲を否定するつもりはないし、目に付く場所に堂々と飾っているわけではないのだから咎める気などさらさらないが、よりにもよって盛大なパワハラを受けた直後にこれをみてしまったのは何とも複雑な気持ちであった。

ただ、これを見たことによってその後のパワハラを受けた際も「あいつパワハラするけど、これ見てシコってんだよな〜」というある種の余裕が生まれた。(まぁその後のパワハラが酷すぎてこんな呑気な思考には至らなかったが)

 

で、それから自宅に帰るのだが、普段は自転車でスイーっと帰っていたのに、その日はショックが大きすぎて自転車に乗る気すら起きず、トボトボ引いて歩いて帰った。

一応言っておくが、私は本当の本当に一生懸命全力でやっていたし、時間稼ぎなんてこの日はもちろん今までだって一度もしたことがない。時間稼ぎとはつまり給料泥棒のようなもので、泥棒を疑われるというのは一言だけでも本当に辛かった。しかも物を盗んでいるわけではないので、泥棒をしていない証明ができない。

さらに言うと、時間を稼いでいようがいなかろうが、作業が遅かったのは事実であり、それが雇い主の不利益になっていたのは事実だ。(まぁそれを込みにしても私が出勤してなかったら、雇い主がその日までに終わらせなくてはならなかった作業は確実に終わらなかったので感謝して欲しいものだが) 全力でやっていたからこそ、時間稼ぎを疑われぐちぐち文句を言われるほど自分の作業が遅かったという事実を突きつけられ、それがまた余計に酷く悲しかった。

しかし、遅いという指摘だけならともかく、真面目にやっている人間に対して時間稼ぎを疑う行為は立派で最低なパワハラと判断し、次の勤務の際に面と向かってちゃんと物申そうと心に決める私であった。

実はこの出来事で初めて退職を考えるようになり、その意志は後のパワハラ含め一週間ほどで固まったのだが、ある事情(というか私の良心)によってさらに1ヶ月ほど勤務は続くのであった。

 

さて、人生初のパワハラのショックでメンタルボロボロになったところで前編は終了。

次回【勤務】後編では、パワハラに対して物申す話と、そこから辞めるまでの1ヶ月繰り広げられる激務&パワハラパレードがメインになります。

ここまでお読みいただきありがとうございました!