むー日記

一般大学生の気ままなブログ

作家の元でアルバイトを始めたけれどパワハラが酷くて3ヶ月で辞めた話 (3)【勤務】後編

さてさて前回は人生初のパワハラを受けたところで終了したわけですが、今回はその件について雇い主に物申すところから始まります。

しかしあれはほんの序の口で、ここからは

怒涛のパワハラパレードが始まるわけなのです。

それでは後編、どうぞ!

 

 ※前回の記事はこちら

 

【勤務】後編

唐突なパワハラで精神に大きなヒビが入ってしまった私。人によってはここでバックれるなり連絡を取るなり、とにかくなんらかの形で辞めそうなものだが、私がそこまで非情にはなれなかったことには理由がある。

まず一つは、前回体調不良で欠勤していたもう1人のバイトがそのまま一度も勤務することなく急に辞めてしまったのだ。

作業部屋のスペースの関係でシフトが被ることは一度もなく、遂に顔を合わせることすらなかった。性別も知らない…

まぁそれはともかく、退職理由は急な引っ越しらしい。(本当かなぁ)

これについては本人や雇い主から直接聞いたわけではなく、雇い主が公式Twitterで呟いていたのを見て初めて知った。が、数日後に改めて見るとそのツイートは削除されていた。別にフォロワーのお目汚しになるような内容ではないように見えたが、何か都合が悪いことでもあったのだろうか。

(これは完全に私の勝手な予想なのだが、どんな理由であれバイトを雇い始めてたったの2ヶ月で1人辞めたという事実は、見る人によっては悪い印象を抱くだろう。例えば、「職場環境が悪くて引っ越しという嘘の理由で逃げられた」とかね。まぁ職場環境は実際悪いんだけど。そう思われるのを危惧したのかなーと。本当に勝手な予想、単なる深読みでしかないし、これが当たっていたとしてもだからなんだという話だが。)

 

もう一つの理由だが、雇い主は1ヶ月後に大きな展示販売イベントを控えていたのだ。

もう1人のバイトが辞めてしまった今、私まで辞めてしまってはそこには確実に間に合わない。

 

今はこんな記事を書くくらい雇い主のことは嫌いだが、パワハラを受けたと言ってもこの時点ではほんの一言。今更情報だが私と彼は歳が近い。であるからにして、ちゃんとこちらの意思を話せばパワハラも改善してくれるであろうと思っていた。

先に書いたここの状況もあったので、少なくともイベントが終わるまではこの職場で働こうと思っていた。

 

 

では勤務本編の話に戻る。

パワハラから次の日の勤務が終了し、いよいよ物申す時がきた。(ちなみに、これで文句でも言われようものならバックれて給料捨ててでも即刻退職しようと思っていた。)

そしてタイムカードを押した後、勇気を出して話を切り出し

「遅いといったような仕事に関係のある指摘は結構だが、根拠もなく時間稼ぎを疑う行為はやめてほしいと伝えた。

すると、流石に悪いと思ったのか、えらく反省した感じの顔をされた。ただ、ごめんなさいといった謝罪の言葉はついに出なかったし、「本当に思ったから言ってしまった」とも言われた。思ったからってそれをそのまま言ってしまうとか、それが言い訳になると思っているのは人としてどうなんだよと思ったが、まぁ反省はしてくれたようだし、それは一安心だった。

これで理不尽なパワハラは無くなるだろうと思っていた私だったが、 実際はここから1ヶ月パワハラ地獄を体験することになったのだった。

 

前述の通り、もう1人が辞めた上に大きなイベントを控えていたので私のシフトはそれまでとは比べものにならないくらい増えるのだが(シフトの自由は効いたのでそれ自体は別に不満ではなかった)、それと同時に仕事の内容も増えることとなる。

具体的には、辞めた方が専属で担当していた仕事と、イベントのために作品を量産する仕事だ。

イベントまであまり時間がないので短期間でさまざまな種類の仕事を研修抜きで任せられることとなったわけだが(今考えるとこの時点でだいぶブラックだな)、その過程でたくさんのパワハラを受けるのであった。

では、その数々のパワハラを愚痴を交えながら紹介していくとしよう。

 

「アドバイス雑すぎ事件」

この仕事では、同じ工程の中でもパーツの個体差によって作業の難易度が大きく異なる場合が多々ある。そしてある日、私にはとてもとても難しい作業に直面した。できる見込みがない事に時間をかけても無駄だと思い、「これは私にはとても難しいのでやっていただきたい」と話すと…

「それをなんとかするんだよ」と返された。

もうアドバイスでもなんでもない。まぁそうも言いながらやってくれたのはまだ良いが、部下の教育という上司の職務を放棄していると言わざるを得ない事件だ。

しかし今回紹介する数々のパワハラの中ではこれが一番軽いのだ。まぁパワハラする時点で終わってるから軽い重いの話じゃないけどね。

 

「確認したのに後から文句事件」

ある日、展示イベントで使う家具の組み立てを頼まれた。しかし今回は展示のイメージを固めるために使うだけなので、後で解体するとのことだ。しかし家具を組み立てたことがある人なら分かると思うが、こういうのは一度ガッチリ組み立ててしまうとバラすのは結構大変だ。そしてその日に組み立てる家具はまさにそういう物だった。

それを危惧した私は「しっかり止めるか、ゆるくしておくか、どうしましょうか?」と相談したが、「しっかり止めていい」とのことだったので、言う通りに組み立てた。

そしてその日の私の勤務が終わった頃、雇い主はその家具の解体作業にかかっていた。

彼は私が帰ろうと作業部屋を出たところで私の方へ来て…

「キミが組み立てたあれ、めちゃくちゃ解体しにくいんだけど」と文句を垂れてきた。

いやだから言ったじゃん。確認したよね?「しっかり止めていい」ってあなた言いましたよね?私、あなたの言う通りにしたんですけど?

ほんの数時間前に自分が出した指示すら忘れてしまうなんて、人の上に立つのが絶望的に向いていない。

このような矛盾した発言によるパワハラはこの後いくつも登場するが、果たしてこれはパワハラなんだろうか。自分の矛盾を自覚したうえでそれによって生まれた不利益の責任を部下に押し付けているのであれば立派なパワハラだが、記憶障害とかだとしたらちょっとまずいのではなかろうか。別にどっちでもいいけど。

彼はそれ以上何も言うことはなく無言で作業に戻っていったが、経営者たる者、自分の発言には責任を持って欲しいものだ。そんなんで経営続くのかなぁ?

 

「業者のミスを報告しただけなのに事件」

雇い主は作品に使う材料の加工を業者に委託している場合がある。 今回はその個数を数え、指定の組み合わせでまとめておいて欲しいとのことだった。

指示通り作業を進めていた途中、明らかに指定の個数に足りないことに気がついた。おそらく業者のミス(もしくは雇い主の委託ミス)だろうと思い、そのことを報告。すると

「なんで足りないんだ」

「キミが何を言っているのか全然分からない」と怒りだし

最後に「チッ…」と軽く舌打ちをされた。この舌打ちが私に対してなのか業者に対してなのかは分からないが、どちらにせよ一緒に働いている人の前で舌打ちをした時点でアウトだ。

しかし、本人のミスならともかく、業者のミスに対してそれを報告した部下を怒るって一体どんな思考回路をしているんだろうか。そういえば3ヶ月の勤務でまともに笑ったところを一度も見たことがない。もしかしたら怒り以外の感情を持ち合わせていない病気なのかもしれない。

 

「自分で考えて行動しろ事件」

ある作業で不明な点があったので「これはこうでよろしいですか?」といった質問をしたことがあった。しかし「そんなことをするわけないだろう」とやたら怒る。ちょっと質問しただけなのに…

その時から、この職場では自発的な質問や行動をしてもそれが間違いだった場合は異常に怒られることを理解し、ここでは指示されたことを淡々とこなすだけにしようと決めていた。

しかし仕事中の至る所で「自分で考えて行動、提案をできるようにしろ」という命令を受ける。出ましたブラックの定番!本当に人間を育てるのが下手くそだ。

部下からの些細な質問や提案に怒っておいてバイトにそんな高度なこと求めるのはわがままもいいところである。

 

「やらせたくないならやらせるな事件」

ある作業で普段は必ず雇い主がやっていた大事な工程を任されることになった。その際に言われた一言が…

「この作業は難しいし取り返しがつかないから本当は人にやらせたくない」

いや、本当は人にやらせたくないなら人にやらせんなww

なんて言えるわけはなく、指示通り作業を始めたが、他人にやらせたくない作業というだけあってやはり難しい。失敗したら取り返しがつかないので慎重にならざるを得なく、他の作業よりも慣れるのに時間がかかる。そしてその作業をしているうち、一度だけ失敗しそうになったのを見た雇い主は

「本当は人にやらせたくないんだからしっかりしてくれ」

だーかーらー!!そんなこと言うくらいなら人にやらせるんじゃねぇ!!!!

やらせた理由としては私を信頼してくれたというより、イベントでの出品数を少しでも増やしたかったからだろう。

クドイようだが、私はあくまでバイトである。もちろん私は一生懸命やるが、イベントでの出品数を増やすために重要な工程を初心者に任せるリスクを受け入れたのなら、そんな高圧的に文句を言わないでほしい。というか、緊張して余計に失敗しやすくなるよ…

 

「お手本失敗事件」

この日、ある作業で私は何度も失敗していた。しかしその作業は以前一度経験済みだったし、そこまで難しくもない作業なので前回やった時はスムーズにできていた。何かがおかしいと思っていると、その様子を見かねたのか、

「これは、これを!こうするんだよ!」と説明をしてくれた。やっぱり怒りながらだけど。

ついでに「そんなに難しいことじゃないと思うけど?」と嫌味な感じで言ってきた。ウザい。

しかし改めて説明を聞いたが私のやり方が間違っているわけではなさそう。また同じようにやってみたがやはり何度やっても上手くいかない。すると痺れを切らした雇い主は、私が持っている器具を「貸して!」と無理やり奪い取り手本を見せてきた

「だから、これを!こうして!!ん…あれ……?

ぷぷぷーーwww。最初怒鳴っておいてできないんかいww。そんな雇い主の素晴らしいお手本(笑)を黙って見ていると、器具の部品が悪いと判断したのか、部品の一部を別のものに取り替え…

「……ほらできた!」

ほらできたじゃねぇよ。今部品変えたよな?部品が悪いって判断して、取り変えたよな?

俺ができなかったのも部品が悪かったからだよな?

まぁ流石に恥を感じたのか、それ以上は何も言われなかったが、最初怒鳴り出した時は本当に怖かった。個人的に、怒鳴るという行為は知性がない行動の頂点なのだが、ほんとに大丈夫かこの人。

 

「禁止ワード事件」

さて、長々と続いたパワハラ紹介もこれが最後。そろそろ飽きてきたかもしれないがせっかくここまで読んでくださった方であればぜひ最後までご覧いただきたい。

さて当然だが、私のやった作業には雇い主の最終チェックが入る。その際私は「確認お願いします」と言ったふうにして雇い主に作業した物を渡すのだが、いつものように作業終了の報告をすると…

「「一応」って何?」と突然怒り出した。

なぜ彼が怒っているのか全く分からずキョトンとしていると

「「一応」とか「とりあえず」っておかしいでしょ。キミは仕事をしているんだぞ」

分からない。いや分かるのだが、なんでそんなに怒るのかは分からなかった。

そして私はそれらを作業完了の報告をする際に「一応完了しました。」「とりあえずはできました。」なんて風に使っていた。あまり意識したことはなかったし、自尊心の低さから出てしまう口癖のようなものだったので深い意味はないのだが。それは、一般的なコミュニケーション能力を備えている人間であれば分かるものだと思う。

さて、確かにこれらの言葉はそれぞれ「十分ではないが一通り」「間に合わせの処置として」といった意味もある。仕事に言い換えれば「本気で取り組んでいないが」とも取れるだろう。彼は私の「一応」「とりあえず」をそういった意味で受け取り、(というかそれらの言葉が表す意味をそれしか知らないのかもしれない) 実際の私の仕事に対する態度は一切無視して、言葉のみからそれを判断したのだろう。( 言葉を辞書的な意味でしか受けとることができないのはADHDの特徴の一つらしい。)

しかし私は人間なので、完璧である保証はない。もちろん完璧にこなす努力はするべきだと思うし私はしていたが、それでもやはり私は人間である。失敗の可能性が雇い主よりも高い以上、だからこそ雇い主のチェックが入るわけで。そういう意味では「十分ではないが」といった意味でも間違いではないだろう。

 

それ以上は何も言われなかったので、とりあえずその場では謝罪し作業を続行。

そのワードに何かトラウマでもあるのか知らないが異様に気分を害されたようだったので、一応その日以来そのワードを使わないように意識した。

そして一週間くらい経った日、またいつものように作業終了の報告とチェックをお願いすると…

「あ!!!!!」と急に大声を出したのだ。なんだなんだ…

そして、雇い主の唐突な奇行を見せられて呆気に取られている私を見ながら

 「また言った、 ” 一応 ” 〜」と盛大に煽ってきた。 

どうやら怒るだけでは飽き足らず煽りもするタイプの人間らしい。器が小さすぎる。

そういや小学校とかにこういうウザい先生いましたね。

しかし私にはそれを言った自覚が全くなかったので「いや…言ってませんけど…」と反論してしまった。失敗。どうやら無意識に言ってしまったようだ。口癖を抑えるなんてやはり無理があったのだ。

そもそも、接客業ならともかく、雇い主のご機嫌取りのためだけに禁止ワードが設けられる職場自体が歪んでいる。接客業のバイト一年半やってたけどここまで酷いクレーマーいなかったぞ。

そして「いや言ったよ、口癖になってるんだろうな〜」と、どうやら大変呆れた様子で、その場ではそれ以上何も言われることはなく作業に戻された。

しかしこれ以上関係を悪化させたくなかった私は、その日の勤務終了後に改めて謝罪することにした。そして謝罪をすると

たとえば、俺は飲食店でバイトしてたけど、料理作ったヤツが「一応できましたァ〜(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎」とか「とりあえずできましたァ〜(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎」って料理出してきたらおかしいだろ?」←まじでこんな顔と態度で言ってきた。ぶっちゃけかなりキモかった。

うん、まぁ言いたいことは分かるんだが、そんな人を馬鹿にしたような酷い態度一度も取ったことないよね私。例が飛躍しすぎだし、事実の解釈を湾曲させすぎでしょ。でも彼の目には私のことはそう見えたのだろう。きっと脳に異常がある。いやそうに違いない。

ついでに、「キミの周りの人もカチンときてたと思うけどね」と、私の周りの人間の意見を勝手に代弁してきたが、私の周りにはあなたのように器の小さい人はいないので余計なお世話である。第一、それってあなたの感想ですよね?

 

さてさて日々の威圧的な発言なんかも細々拾っていたらキリがないので大変印象に残った (※大変心が傷ついた) パワハラだけ抜粋してここまで紹介させていただいたがようやくおしまい。

そして、これらの半分も受けないうちに退職の意思を固まっていた。さらに、前回の記事で紹介した、人生初のパワハラによってヒビが入っていた私の心は完全にぶち壊れズタズタになっていた。まぁ私がミスしてお説教が厳しすぎるとかならともかく、雇い主の単なるわがままやもの忘れが多かったので、それに振り回されて疲れたというか、呆れ過ぎて一緒にいたくなくなったという感じだが。

 

次回の記事は【退職とその後】編です。

退職するまでと退職後のいざこざの話になります。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 

※ 2/28 一度公開した記事がバグで全部消えたので書き直しましたが、完全に書き直すことは不可能でしたので所々文脈がおかしいかもしれません。